犬に与える適切なフードの選び方!子犬・成犬・老犬用の違いとは?
愛犬の健康を守るために飼い主ができること、それは適切なペットフードを選んで与えることです。それゆえに、ペットフードに関して、ある程度の知識を入れておく必要があります。まず覚えておく必要があるのは、フードの特徴です。子犬・成犬・老犬用と区別されています。本記事では、これらのフードの特徴を紹介します。
適切なフードは成長過程によって切り替える
愛犬のフードは、成長過程に合わせて切り替える必要があります。愛犬の成長に合わせることで健康を守るという訳です。では、それぞれのフードの特徴を解説していきましょう。
子犬用フードの特徴
子犬用フードの最大の特徴は、子犬・成犬・老犬用の中で、一番カロリーが高いことです。その理由は、タンパク質やカロリーなど、骨格形成に必要な栄養素の割合が高くなるように、フードが配合されているからです。
子犬の時期は、急速に骨や筋肉の組織が形成されます。それゆえに、豊富な栄養素を取り入れて、十分に発達できるようにしなければなりません。ですから、子犬用フードだけでなく、さらに粉ミルクを加えて、高カロリーな状態で食べさせることもします。
注意点として、1歳を超えて成長がとまった成犬に、子犬用フードを与え続けると、カロリー過多になり、太ってしまうデメリットがあります。そのような訳で、成長段階の子犬には、子犬用のフードが適切なフードといえるでしょう。
成犬用フードの特徴
成犬用フードは、タンパク質、ミネラル類、ビタミン類などの、栄養素が重視されたフード配合になっています。その理由は、骨・筋肉・歯など、体の機能をサポートするために、必要な栄養素だからです。つまり、子犬用のフードに比べて、カロリー量が減っているという訳です。
したがって、子犬から成犬になると、与えるフードを切り替える必要があります。適切なフードにするためです。
注意点として、子犬用から成犬用に切り替えるときは、パッケージに記載されている、体重あたりのフードの量を計算して与えるようにします。目分量でフードを与えるのはやめましょう。なぜなら、痩せすぎたり、肥満になったりするからです。
そのような訳で、1−7歳までは成犬用フードが適切なフードとされています。
老犬用フードの特徴
老犬用(シニア)のフードは、免疫強化・関節強化の成分が含まれるように、フードが配合されています。なぜなら、老犬になると、体力が少しずつ減少し、関節も衰え始めるからです。逆に、睡眠時間が伸びて、運動量が落ちるので、フード自体に多くのカロリーを求める必要はありません。
成犬用フードも骨や筋肉をサポートする栄養素が含まれていますが、老犬用は関節のサポートを重視するようなイメージです。それゆえに切り替える必要があります。
例えば、老犬用のフードを与えながら、関節強化のサプリメントを与えて、サポートしてあげることもできます。ほとんどの場合、後ろ足の関節から徐々に弱っていくので、足が震え始めたら老犬用に切り替えましょう。
そのような訳で、7歳以上になると老犬用のフードが適切になります。
フードの適切な大きさは犬種ごとに見極める
フードの粒の大きさも、それぞれメリットデメリットがあるので理解しておきましょう。
愛犬に食べにくいフードを与えると、食欲が落ちてしまいます。
大粒のフードの特徴
大粒のフードの特徴は、一粒あたりの体積が大きいので、消化しにくく、腹持ちが良いことです。ですから、空きっ腹になりにくいメリットがあります。また、歯ごたえもあるため、満腹感を得やすいとされています。
大粒のフードは、ダックスフンドや柴犬など、鼻の長い犬種が好んで食べる、粒の大きさです。また中型犬、大型犬は、大粒のほうが食べやすいとされています。
一方で、パグやシーズーなど、鼻の短い犬種は、粒が大きいと食べにくさを感じ、食欲不振になることがあります。また乳歯が生え揃ってない子犬も、大粒フードは食べれないので、成犬になってから与えるのがベストでしょう。
小粒のフードの特徴
小粒のフードは、食べやすさが最大のメリットです。ですから、粒の体積が小さく、小型犬の犬歯でも砕けます。また小粒フードを、お湯でふやかせば、乳歯が生えたばかりの子犬も食べることができます。
例えば、食欲が落ちている子犬には、ふやかしてペースト状にしたり、ミルクと混ぜてみたりして、加工するとよいでしょう。
ちなみに、フードのふやかし時間は、粒が小さいほど時短になります。大粒になるほど、フードに芯が残りやすいので、子犬に与えるときは注意しましょう。
そのような訳で、子犬、もしくは偏食する小型犬には、食べやすい小粒フードが適切です。
適切なフードを選んで犬の健康を守る
近年、犬は長寿になり、15−18歳まで生きるようになりました。それは、ペット文化が少しずつ変化し、ペットにも栄養素が備わった質の良いフード、年齢に合わせた適切なフードが与えられるようになったからです。
さらに、ペットフードのバリエーションも、肥満用・アレルギー用・医療食など多くあります。それゆえに飼い主は、適切なフードを、しっかり吟味して選ぶ必要があるでしょう。 そのようにして、これからも愛犬の健康を守ってあげましょう。