ハリネズミ飼育の本音〜ハリネズミって実際のところどんな動物なの?〜

【はじめに】

はじめまして!私はハリネズミを飼育し始めて3年目の一人暮らし男性です。私はハリーという名前の男の子のハリネズミを生まれて3ヶ月の頃から飼育しています。今回はハリーを飼育している時に感じる本音についてお話ししたいと思います。他の記事にはない、ハリネズミ飼育に関する生の声をお届けいたしますので、ハリネズミに興味がある方や、お迎えしようか悩んでいる方に実際に飼育したらどんな雰囲気なのかを感じとっていただけたら嬉しいです。これから、ハリネズミ飼育の良いところと悪いところを紹介していきます。

【飼育にかかる手間】

 まずは、ハリネズミを飼育する際のネガティブなところを紹介します。ハリネズミの飼育には、実は以下のような手間がかかるのです。

・毎日の掃除

 ハリネズミの暮らしているケージは、基本的に毎日掃除する必要があります。具体的には、床に敷いているペットシーツを変えたり、運動不足を解消するために設置している回し車を掃除したり、尿がシーツの外に飛び散っていたら濡らしたキッチンペーパーでケージを拭いたりなどです。特に回し車の掃除は面倒です。ウンチや尿が車にこびりついているので、それを軽く拭き取ってから、残った汚れをシャワーで洗い流さないといけません。あとは、餌と水を変える必要もあります。これもちょっとした手間ですね。仕事終わりの疲れた状態で、自分の部屋の掃除すらままならないのにハリネズミのケージを掃除しなければならない。これは正直なところ、面倒です。

・ニオイ問題

 ハリネズミはあまり臭いが強くない動物ではあるのですが、それでも彼らの糞尿からは独特の臭いがします。特に夏場は、ケージのある部屋に入るだけでツンッと臭いが鼻をつくことがあるくらいです。これは若干のマイナスポイントではないでしょうか

・お金の問題

 お迎えをするにあたって、ハリネズミ専門のブリーダーさんから購入する場合は3万円ほどかかります。次に、ハリネズミの飼育に必要なケージや回し車、お皿、小屋、寝袋、床材などは総額で1万円以上します。餌やおやつ、ペットシーツなどの消耗品は1–2ヶ月ほどで買い替える必要があり、数千円ほどかかります。薄給の私からすると、この出費は少し痛かったです。

【おすすめする点】

 次に、私が感じるハリネズミの好きなところや、おすすめのポイントを紹介します。これまで紹介したネガティブな印象が一気に覆るかもしれませんよ。

・時折見せる可愛い姿

 ハリネズミが一心不乱に餌を食べる瞬間は、とても大好きなところです。夢中になって一塊の餌を食べ、それを噛み砕くとまた次の餌に移るという、食欲に素直な感じはとても可愛らしいです。また、うちのハリーは臆病な子なため、少しの物音にも敏感に反応します。私がちょっとした物音を立てると、ケージの中のハリーはキョトンとした表情をこちらに向けてきます。その表情も愛らしいのです。あとは砂場で暴れる姿も魅力的ですね。普段は歩くか丸まる姿しか見せてくれないハリーですが、砂場を設置してあげると、その上で暴れ回る姿を見せてくれるのです。それはさながら、ドリフトするレーシングカーのようで、その様子を表現するとしたら、可愛らしいというよりも面白いの方が適切かもしれません。最後に、冬の寒い時期には床に敷くタイプのヒーターを設置するのですが、ヒーターにお腹をベッタリとつけて眠る無防備な姿は、私の一番大好きな姿です。普段は体を丸めて、針を外に出すようにして眠る警戒心の強いハリーですが、冬の寒さには勝てないようで、床のヒーターを敷いた時にはとても無防備なのです。それを見ると、私にはあるはずのない母性がついつい芽生えてしまいます。

・丈夫なところ

 建前を言えば、毎日欠かさず掃除をして餌を与える必要があるのですが、旅行などで数日間家を離れる場合、私はハリーを誰もいない家に放置してしまいます。それでも、旅行から帰ってくると、ハリーはいつもの元気な姿を見せてくれるのです。このように、ハリネズミはとても丈夫で、必ずしも毎日のお世話が必要なわけではないです。もちろん、旅行に行く前は餌をお皿にたくさん与えておきますし、大きな給水機も設置しておきますが、それにしても数日間放っておけるところは、飼い主としてはとてもありがたいですね。また、ハリーは2年間で一度も病気になったことがありません。たまに、暖房がうまく効かず、ケージ内が寒くなりすぎてしまったがために、うずくまって固まってしまうことはありますが、それでもちゃんと暖房をきかせて少し待てば、また元気な姿を見せてくれます。病気にも強く、意外と環境の変化にも強いところは、私のようなズボラな飼い主にはありがたいところですね。

・場所をとらない

 1m四方もあればケージや餌置き場など、ハリネズミの飼育に必要なすべてを賄うことができます。また、散歩も回し車を設置しておけばケージ内で済ませられるため、本当に場所をとりません。これは、ワンルームの狭いアパートに住む私にとって、非常にありがたいです。

【まとめ】

 今回は、ハリネズミを飼育する際のポイントを、本音を交えて紹介しました。実際のところ、ハリネズミの飼育は他の動物の飼育と比べて手間はかなり少ないと思います。それに対して、ハリネズミは私たちの生活にたくさんの彩りを与えてくれるため、とてもおすすめの相棒です。私は、たまに横着してしまうことがありますが、それでもできる限り精一杯の面倒は見てあげています。ハリネズミをお迎えする際は、手間がかからない動物だから、丈夫な動物だからと適当に扱うことなく、誠意をもって接してあげてください。そして、ハリネズミとの出会いがあなたの生活をより豊かにすることを願っています。