ボールパイソンの飼い方・特徴
ボールパイソン(Python regius)は初心者にも人気のあるヘビですが、正しい環境を整えることが大切です。
今回は、基本的な飼育方法を紹介します。
1. 飼育環境
ケージ
- サイズ:成体なら90cm×45cm×45cm以上(幼体なら60cm×30cm×30cmでOK)
- 材質:ガラス、プラスチックケース、木製ケージ(通気性と保温性を考慮)
- フタ:しっかりとロックできるもの(脱走防止)
温度管理
- ホットスポット: 30〜32℃(バスキングエリア)
- クールスポット: 24〜26℃
- 夜間:最低22℃を維持
- 保温器具:パネルヒーター、セラミックヒーター、暖突(温度管理用サーモスタットを併用)
湿度
- 50〜60%を維持(脱皮時は少し高め)
- 対策:水入れの設置、ミスティング(霧吹き)、水分保持用のシェルター
床材
- ペットシート(掃除が楽)
- バークチップやヤシガラ(水分維持)
- 新聞紙(コストが低い)
隠れ家
- 最低2つ(ホットスポット側とクールスポット側)
- しっかり身を隠せるサイズが理想
水入れ
- ヘビが体を浸せる大きさ
- 毎日清潔な水に交換
2. 食事
エサ
- 主に冷凍マウス
- 幼体: 週1〜2回
- 構成: 10日に1回程度
- 生餌も可ですが、リスクがあるので非推奨
給餌のポイント
- トングで心配(ハンドフィーディングを怖がります)
- 夜行性のため、明るい時間は食べないことが多い
- 断食しやすいが、環境を見直して焦らず対応
3. ハンドリング
- ストレスになるので、頻繁に触らない
- 食後は2〜3日触らない
- ゆっくりとした動きで優しく扱う
4.メンテナンス
- 毎日:水交換、ケージの簡単な掃除
- 週1回:床材の汚れた部分を交換
- 月1回:ケージ全体の掃除・消毒
5. 健康管理
健康な個体の特徴
- クリアな目、健康的な体型
- 皮膚が張りがあり、脱皮不全なし
- 積極的に動くが、落ち着いた性格
注意すべき症状
- 口開いて呼吸(呼吸器疾患の可能性)
- 食欲不振(万が一続く場合は注意)
- 脱皮不全(水分管理を見直す)
- 便秘(温浴や環境調整が必要)
6.まとめ
ボールパイソンはおとなしく扱いやすく、臭いも少ないため飼育しやすいヘビですが、食しやすい傾向があり、温度や水分の管理が重要です。
また、夜行性で時間はあまり動かず、脱走のリスクもあるため、しっかりとした飼育環境を整える必要があります。