退屈な日常はもうやってこない!とっても元気なウサギの飼い方!

 ペットとして真っ先に思い浮かぶ動物と言えば、イヌやネコではないでしょうか。そんな中でウサギは、飼育の簡単さや一人暮らしでも飼育できることから、近年ペットとしての人気が非常に高まっています。特に、ウサギは人馴れしやすく、人とのコミュニケーションを活発にとる動物なため、日常生活で寂しさや退屈さを感じている方には非常に適しているペットだと思います。そんなウサギのペットとしての発祥は今のフランスやオランダの辺りと言われており、19世紀ごろにようやくペットとしての地位を確立しました。そのため、イヌやネコと比べるとペットとしての知見はまだまだ少ないですが、イヌやネコに負けないくらいの魅力を秘めています。そこで今回は、そんなウサギに興味をもっている方に向けて、ウサギの特徴や種類、飼育する際の注意点を紹介したいと思います。

ウサギの特徴

 まずは、ウサギを飼育する際の注意点を、その特徴を踏まえて紹介します。

・とっても寂しがり

 ウサギと言えば、「寂しくなると死んでしまう」という特徴が有名ではないでしょうか。これはドラマのセリフが元ネタの都市伝説であり、実際のところ寂しさで死ぬことはありません。しかしながら、ウサギにとってひとりで暮らすことが大きなストレスであることもまた事実です。なぜなら、ウサギは社会性の動物であり、野生では2-14頭の群れで暮らすためです。彼らは他の個体と肩を寄せ合うことで暖をとったり、捕食者などの天敵の存在を知らせあったりします。そのため、ペットとして一羽だけで暮らしているウサギはたったひとりで周囲の警戒をしなければいけないため、完全にリラックスをすることができないわけです。この対策としては、多頭飼いをすることが挙げられます。多頭飼いをする際は同じウサギを飼育しても良いですし、モルモットなどの他の小動物と一緒に飼育しても良いでしょう。ただ、多頭飼いの欠点としては、相性が悪いとケンカしてしまう可能性があり、結果的にそれぞれ別のケージや部屋で飼育しなければいけなくなることです。一方で、多頭飼いができなくても、スキンシップをしてあげれば問題はありません。一日に一回程度の定期的なスキンシップを忘れずにしましょう。

・お家飼いに適している

 ウサギはそのイメージ通りに、元気で活発な特徴があります。そのため、飼育する際には走ったりジャンプしたりするためのスペースが必要ですが、ウサギ自体がそこまで大きな動物ではないため、運動スペースとしてはワンルームで十分です。そのため、お家飼いがしやすい動物であるでしょう。また、ウサギには同じ場所でトイレをする習性があります。この習性を利用することで、トイレを仕込むことができるのも飼育しやすい点の1つです。

・飼育する際の注意点

 飼育する際には、ウサギの2つの特徴に注意して飼育する必要があります。まず1つ目は、ウサギはとっても臆病である点です。アメリカには、「ウサギは同じ場所で2回捕まらない」ということわざがあります。これは、ウサギのとても臆病な特徴を表したことわざです。そんな臆病なウサギは、あまり騒がしくない室内で飼育する必要があります。また、天敵から隠れるための隠れ家も必要です。隠れ家は、出入り口が2つある巣穴みたいな形だと良いと言われています。2つ目の注意点は、ウサギは感受性が高くストレスに弱いという点です。飼育スペースに入り込む隙間風や直射日光はウサギにとってストレスとなる環境要因です。また、飼育スペースが狭すぎると閉塞感を感じてしまい、これもストレスになるようです。そのため、できるだけストレスを与えないような飼育を心がけましょう。

ウサギの種類

 ひとくちにウサギと言っても、実は50種類近い品種があります。そこでここでは、特に人気のある品種を厳選し、その特徴を紹介したいと思います。

・ネザーランドドワーフ

 日本でもアメリカでも最も人気な品種です。特徴的な小さな耳と丸っこい顔をもち、体も小柄で可愛らしいです。スペースをそこまでとらないため、一人暮らしの人にもおすすめします。人懐っこさはありますが、少し臆病な性格をしているようです。

・ホーランドロップ

 ロップと名のつく品種は耳が垂れているのが特徴です。その中でもホーランドロップはとても温厚そうな見た目をしています。そして、その見た目通りに落ち着きのある性格をしている子が多いです。ただ、子供のうちは臆病なところもあるので、接する際は注意が必要です。飼育から数年経てば、たくさんスキンシップの取れる良きパートナーとなっていることでしょう。

・ライオンヘッド

 その名の通り、ライオンの立て髪のような体毛が特徴のウサギで、かっこよさと可愛らしさの共存した見た目をしています。怯えている時は少し気性が荒くなりますが、基本的には人馴れしやすい性格です。ただ、体毛が長いため、定期的に毛をお手入れしてあげることが必要となります。

・ミニウサギ

 いろんな品種が掛け合わされて誕生した品種です。そのため、見た目もさまざまで、子供の時と大人の時で見た目が変わることもしばしばあります。名前にミニとつきますが、正確にはミックスの方が正しく、他の品種と比べて格段に小さいわけではありません。また、性格も個体によってさまざまなので、ウサギの個性を感じることができる品種であると思います。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。ウサギはとても活発な動物であり、日常に彩りを与えてくれる存在であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。また、ウサギはとても賢く、簡単な言葉の指示に従うことができたり、名前を認識して駆け寄ってきたりすることもあります。さらに10年ほどと寿命が長い特徴もあるため、あなたのパートナーとして長い間連れそうことができることでしょう。この記事でウサギに興味をもった方は、ぜひお迎えしてみてください。この記事があなたの生活のターニングポイントになることを祈っています。