ペットを癒すフラワーレメディって何?どうやって使うの?

はじめに

突然ですが、レメディってご存知ですか?

レメディとは病気の治療や心身状態改善のために使われる薬物のことです。これは植物や鉱物などを水で薄めて作られます。特に植物の成分を希釈して作成されたレメディはフラワーレメディと呼びます。言わばアロマのようなものです。

実は、これは人のみならずペットに対しても用いられることがあり、ペットを癒す効果があると言われています。

そこで今回は、ペットを癒すフラワーレメディとはどんなものなのか、そしてどんな効果があるのかについて紹介したいと思います。

ペット用フラワーレメディって何?

まずは、ペットに用いるフラワーレメディとはどんなものなのか、そしてどのように使うのかを解説したいと思います。

レスキューレメディとは?

フラワーレメディと一口に言ってもその種類は膨大で、数十から数百に及びます。

そんなフラワーレメディ5つを組み合わせたものを、レスキューレメディと呼びます。これはペットをリラックスさせたり落ち着かせたりするために用いるものであり、特にバッチフラワーレメディと言うレスキューレメディが有名です。これはバッチ博士というイギリスの医師が5つのフラワーレメディを調合して作成したものです。

使い方

飲み水や餌、おやつなどに数滴混ぜて与えます。それから一度様子を見てみて、効果が見られないようでしたら別のレメディに変えてみましょう。また、足の裏や鼻、耳などに直接つける方法もあります。

メリット

例えば、何かに怯えてずっと隅っこに隠れている猫など、明らかに異常な行動をとっているペットに対してレメディを与えることで、その異常行動が解消されることがあります。またある研究では、”レスキューレメディを与えたラットは、血糖値やトリグリセリド、コレステロールなどの心血管に悪影響を与える因子のコントロールに役立つ”という結果を示しました(引用:https://doi.org/10.1016/j.ctim.2014.06.008)。

このようにレスキューレメディは病気の予防に役立つ可能性が示唆されたため、レメディはペットの精神や肉体に大きなメリットを与えると考えられています。

フラワーレメディのホントのところ

今まではフラワーレメディの良いところにフォーカスして紹介してきました。

ここからは、忖度抜きでレメディの正直なところを紹介したいと思います。

科学的に根拠がない?

特にヨーロッパでは、人間に対するレメディを用いられた治療がよく行われています。しかし日本医学会は、人間を対象にしたレメディについて、効果がないと主張しています。

レメディは水に希釈をして使うため、使用する際にはほとんど水でしかないため効果があるはずがないというわけです。また、過去にレメディの効果を実証した研究は誤りであったことが実証され、この効果はプラセボ(思い込み)によって生じたものであると考えられています。

では、ペットに対してはどうなのでしょうか。

これに関してはいまだに結論が出ていないのが現状です。

効果があると主張する方はたくさんいますし、先ほど紹介したようにレメディの効果を実証した論文もいくつか出ています。その一方で、“人間以外の動物を対象にした研究において、レメディの効果とプラセボ効果には有意な差はみられない”ことを主張した論文もあります(引用:https://doi.org/10.1136/vr.101767)。これは要するに、レメディに効果があると科学的に主張することはできないと言うことです。

デメリットとは

レメディについてあまり詳しくない、あるいは懐疑的な考えを持っている方は、副作用が気になるかもしれませんが、フラワーレメディに関しては植物由来であるため、副作用の危険性はあまりないと考えられています。実際に副作用を実証した研究は見当たりませんでしたので、おそらく安全に使用することができるとは思います。

しかし、効果のほどが明らかになっていないにもかかわらず、10mlで2000円ほどとそれなりの値段がするため、コスト面がデメリットになるかもしれません。

まとめ

今回は、ペットに癒しと安らぎ、そして肉体的な不調の緩和をもたらすフラワーレメディについて紹介しました。

この記事で述べたように、フラワーレメディにはさまざまな効能があり、その一部が研究により実証されています。しかし、その結果の信憑性に関してはいまだ議論がなされているところであり、実際に人間に対する効能はないという考えが主流です。

だからと言って、ペットを含む動物にも効果がないとは言い切れませんので、もし興味がある方は利用してみても良いかと思います。

ペットのために何かしてあげたいと思う飼い主さんは、フラワーレメディの使用を検討してみても良いかもしれませんね。